クロールの息つぎで手がすぐ動く原因は?初心者が見直したい手の位置

クロールの息つぎをする時に、

「伸ばしている手がすぐ動いてしまう」
「手を残したいのに、気づいたらかいてしまう」
「呼吸のたびにバタバタして疲れる」

このような悩みを持っている方は多いです。

特に水泳初心者の方や、大人になってからクロールを練習している方にとって、息つぎは大きな壁になりやすいところです。

でも、ここでまずお伝えしたいのは、
手がすぐ動いてしまうのは、意識が足りないからとは限らない
ということです。

「手を残してください」
「もっと前で待ってください」
と言われても、なかなかできないことがあります。

それは、体が勝手にバランスを取ろうとしているからかもしれません。

この記事では、楽泳スイミングのパーソナルレッスンで実際にあった指導例をもとに、クロールの息つぎで手がすぐ動いてしまう原因と、初心者が見直したい手の位置について解説します。

あわせて、実際のレッスンの様子や生徒さんの変化はnoteにもまとめています。
レッスンの空気感も知りたい方はこちらも読んでみてください。
クロールでバタバタする時は、手の位置を見直そう|楽泳スイミング note

クロールの息つぎで手がすぐ動くとは?

クロールでは、片方の手を前に伸ばした状態で、反対の手を回しながら呼吸をします。

この時、前に伸ばしている手がすぐに動いてしまうと、体が安定しにくくなります。

たとえば、

・呼吸をしようとした瞬間に前の手をかいてしまう
・顔を横に向けると同時に手が沈む
・息つぎのたびに体が左右に大きくぶれる
・バタバタして、すぐ疲れてしまう
・長く泳ごうとしても途中で苦しくなる

このような状態になりやすくなります。

初心者の方は、息つぎそのものに意識が向きやすいです。

「息を吸わないと」
「顔を上げないと」
「沈まないようにしないと」

そんな気持ちが強くなると、体にも力が入りやすくなります。

その結果、泳ぎ全体のバランスが崩れ、手も早く動いてしまうことがあります。

原因は「手を残せないこと」だけではない

クロールの息つぎで手がすぐ動くと、多くの方はこう考えます。

「手を残す意識が足りないんだ」
「もっと我慢しないといけないんだ」
「前の手を止めておかないといけないんだ」

もちろん、前の手がすぐ動かないようにすることは大切です。

でも、指導の中で見ていると、単純に「手を残す意識」だけの問題ではないことが多いです。

大切なのは、

なぜ手が早く動いてしまうのか

を見ていくことです。

手がすぐ動くのは、体が不安定になっているサインかもしれません。

体が傾きすぎる。
沈みそうになる。
ひっくり返りそうになる。

そうなると、人は自然に手を動かしてバランスを取ろうとします。

つまり、手が勝手に動いてしまうのは、体が自分を守ろうとしている反応でもあるんです。

だから、初心者の方に対して、ただ

「手を残して」
「もっと我慢して」

と伝えるだけでは、うまくいかないことがあります。

初心者が見直したいのは「呼吸する時の手の位置」

クロールの息つぎで手がすぐ動いてしまう方に、まず見直してほしいのが、
呼吸する時に前に伸ばしている手の位置
です。

特に見たいのは、手が体の内側に入りすぎていないかどうかです。

クロールでは、体を少し横に向けながら呼吸をします。
この体の動きをローリングといいます。

ローリングした時、前に伸ばしている手が肩の延長線上にあると、体は安定しやすくなります。

反対に、手が内側に入りすぎると、体がひっくり返りやすくなります。

体が不安定になる。
バランスを崩しそうになる。
だから、早く手を回してバランスを取ろうとする。

こうして、息つぎの時に手がすぐ動いてしまうことがあります。

手は「真ん中」ではなく「肩の延長線上」に伸ばす

初心者の方によくあるのが、手をまっすぐ前に伸ばそうとして、体の中心線に入ってしまう動きです。

本人としては、まっすぐ伸ばしているつもりです。

でも、泳いでいる体は少し横を向いています。

その状態で手が内側に入ると、肩のラインから外れてしまい、体が不安定になりやすくなります。

ポイントは、

呼吸する時の手は、ローリングした肩の延長線上に伸ばすこと

です。

無理に真ん中へ伸ばそうとしなくて大丈夫です。

イメージとしては、肩からそのまま前に腕が伸びていく感じです。

この位置に手があると、体を支えやすくなり、呼吸の時もバタバタしにくくなります。

「手を残そう」と力を入れすぎるのも逆効果

もうひとつ大切なのが、力みです。

息つぎで手がすぐ動く方は、

「手を残さないと」
「動かさないようにしないと」

と思いすぎて、前の手に力が入りすぎることがあります。

水面に手を置いておこうとしたり、無理に止めようとしたりすると、肩や腕に余計な力が入ります。

その力みが、また体のバランスを崩す原因になることがあります。

水泳では、がんばっているつもりの力が、泳ぎにくさにつながることがあります。

だから、前の手は、

止めるのではなく、自然に伸ばす

という感覚が大切です。

「手を残す」というより、
「いい位置に伸ばしておく」。

このほうが、初心者の方には伝わりやすいことが多いです。

実際のパーソナルレッスンでの変化

先日の楽泳スイミングのパーソナルレッスンでも、同じような悩みがありました。

生徒さんは、クロールで長い距離を泳ぐことを目標に、10回コースで練習を続けている方です。

9回目のレッスンで出てきた悩みが、

「右呼吸の時に、手がどうしても早く動いてしまう」

というものでした。

泳ぎを見ていくと、呼吸する時に前に伸ばしている手が、肩の延長線上よりも内側に入っていました。

そのため、体が不安定になり、早く手を回してバランスを取ろうとしていたんです。

そこで、

「手を内側に入れすぎず、ローリングした肩の延長線上に伸ばしましょう」

とお伝えしました。

さらに、

「無理に手を残そうとしなくていいですよ」

ということも伝えました。

すると、泳いだ後に、

「バタバタ感がなくなった」
「泳ぎやすくなった」

という変化がありました。

この変化は、とても大きいです。

泳げる距離が伸びることも大切ですが、その前に
自分がなぜ泳ぎにくかったのか分かること
も大切です。

理由が分かると、安心して練習できます。

クロールで長く泳ぎたいなら、呼吸のしやすさを整える

クロールで長く泳ぎたい方にとって、息つぎはとても大切です。

どれだけ手や足をがんばって動かしても、呼吸が苦しいと長く泳ぐことは難しくなります。

特に初心者の方は、息つぎのたびに泳ぎが止まったり、体が沈んだり、バタバタしたりしやすいです。

だからこそ、まずは呼吸の時に体が安定する形を作っていきましょう。

そのために見直したいのが、

・前に伸ばしている手の位置
・手が内側に入りすぎていないか
・無理に手を残そうとして力んでいないか
・肩の延長線上に自然に伸ばせているか
・呼吸の時に体が大きくぶれていないか

というポイントです。

息つぎは、顔だけの問題ではありません。

手の位置、体の向き、力み、バランスがつながっています。

自分で確認する時のチェックポイント

プールで練習する時は、次のポイントを意識してみてください。

1. 呼吸する側と反対の手がどこにあるか

右に呼吸するなら、左手がどこに伸びているか。
左に呼吸するなら、右手がどこに伸びているか。

呼吸している側ではなく、前に伸ばしている手を見ることが大切です。

2. 手が体の中心に入りすぎていないか

手が内側に入りすぎると、体が不安定になります。

肩の延長線上に伸ばすイメージを持ってみましょう。

3. 手を止めようとして力んでいないか

手を残そうとして、腕や肩に力が入りすぎていないか確認しましょう。

力で止めるのではなく、自然に伸ばす感覚が大切です。

4. 呼吸の時に体がひっくり返りそうになっていないか

顔を上げようとしすぎたり、体を回しすぎたりすると、バランスが崩れやすくなります。

横を向く時も、落ち着いて呼吸できる位置を探していきましょう。

5. バタバタしている時ほど、ゆっくり確認する

うまくいかない時ほど、たくさん泳いで直そうとしたくなります。

でも、初心者の方は一度立ち止まって、手の位置を確認したほうが改善しやすいことがあります。

練習する時は、いきなり長い距離を泳がなくていい

クロールで長く泳ぎたいと思うと、つい距離を泳ぐ練習をしたくなります。

もちろん、距離の練習も大切です。

でも、手の位置や呼吸のバランスが崩れたまま長く泳ごうとすると、苦しい泳ぎをくり返してしまうことがあります。

まずは短い距離で、

「今の手の位置はどうだったかな?」
「呼吸の時に体は安定していたかな?」
「バタバタ感は少なかったかな?」

と確認しながら練習してみてください。

25mを何本も泳ぐより、
10mや15mで丁寧に確認したほうが、泳ぎが変わることもあります。

大切なのは、たくさん泳ぐことだけではなく、
泳ぎやすい感覚を体に覚えてもらうこと
です。

プルブイを使う練習も、バランス確認に役立つ

プールに行くと、ビート板だけでなく、足に挟む道具を見かけることがあります。

それがプルブイです。

プルブイは、足に挟んで使う練習道具です。

足の動きを少なくして、上半身の動きや体のバランスを感じやすくすることができます。

ただし、初心者の方が初めて使うと、足が沈んだり、体が不安定になったりすることもあります。

それは失敗ではありません。

むしろ、自分の体のバランスを知るきっかけになります。

クロールの息つぎで手がすぐ動いてしまう方は、体が不安定になっている可能性があります。

プルブイを使うことで、

・手のかき方
・体の軸
・左右のバランス
・呼吸時の姿勢

を感じやすくなることがあります。

ただ、使い方を間違えると泳ぎにくくなることもあるので、初めて使う方は無理せず、短い距離から試してみてください。

呼吸が苦しい時は、背泳ぎを組み合わせる考え方もある

クロールで長い距離を泳ぎたい方には、背泳ぎを組み合わせる練習もおすすめです。

背泳ぎは、基本的に顔が水の上に出ています。

そのため、クロールよりも呼吸がしやすい泳ぎです。

たとえば、

クロール25m
背泳ぎ25m
クロール25m
背泳ぎ25m

というように泳ぐと、クロールだけでがんばるよりも呼吸に余裕を作りやすくなります。

これは、初心者の方が長い距離に挑戦する時にも使いやすい考え方です。

「クロールだけで泳がないといけない」

と思いすぎると苦しくなります。

泳ぎながら回復する方法を知っておくと、プールをもっと楽しみやすくなります。

まとめ:手がすぐ動く時は、まず手の位置を見直そう

クロールの息つぎで手がすぐ動いてしまう時、
それは意識が足りないからとは限りません。

体が不安定になって、バランスを取ろうとしている可能性があります。

特に初心者の方は、

・呼吸する時に手が内側に入りすぎていないか
・肩の延長線上に手を伸ばせているか
・無理に手を残そうとして力んでいないか
・呼吸の時に体が大きくぶれていないか

を確認してみてください。

手を無理に止めるのではなく、
肩の延長線上に自然に伸ばす。

この感覚がつかめると、呼吸の時のバタバタ感が少なくなり、泳ぎやすくなることがあります。

クロールで長く泳ぐために必要なのは、根性だけではありません。

安心して呼吸できること。
体のバランスが整うこと。
自分に合った練習方法を知ること。

ひとつずつ整えていけば、泳ぎは少しずつ変わっていきます。

実際のレッスンでの変化や、指導中に感じたことはnoteにもまとめています。
こちらもあわせて読んでいただけると嬉しいです。

クロールでバタバタする時は、手の位置を見直そう|楽泳スイミング note

楽泳スイミングのパーソナルレッスンについて

楽泳スイミングでは、子どもから大人まで、水泳が苦手な方や初心者の方にも安心して参加していただけるパーソナルレッスンを行っています。

「クロールの息つぎが苦しい」
「長く泳げるようになりたい」
「水が苦手だけど、少しずつ慣れていきたい」
「自分に合った練習方法を知りたい」

そんな方に合わせて、無理なく練習を進めていきます。

泳げる・泳げないだけで判断せず、
今の状態を一緒に確認しながら、笑顔で来て、笑顔で帰れる時間を大切にしています。

クロールの息つぎで悩んでいる方は、まずは手の位置から見直してみてください。
小さな気づきが、泳ぎやすさにつながるかもしれません。

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