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「僕の趣味は水泳です」
その一言に、すべてが詰まっていました。
3月は卒業の季節。
委託先のスイミングスクールで指導させてもらっている生徒さんの中にも、小学校から中学校に進学するタイミングや、高学年になることで別の習い事に挑戦するため、スクールを離れる子たちがいます。
僕は、水泳だけが全てだとは思っていません。
水泳は全身運動だし、心肺機能も鍛えられる。
自分の泳ぎを見ることができないから、想像しながら泳ぐことでイメージ力も上がる。
陸上の運動に比べて怪我も少ない。
いいところはたくさんあります。
でも、だからといって他の経験より優れているとも思っていません。
水泳は水泳。
サッカーはサッカー。
英会話は英会話。
それぞれにいいところがあって、
何より「やりたい」と思ったことが一番ワクワクして、身についていくものだと知っています。
今回、卒業(僕の中では“退会”ではなく、“一区切り”という意味での卒業)する子たちは、本当に頑張って練習をしてくれました。
25m平泳ぎができない。
テストのたびに「あおり足になっているから、足首を曲げよう」と言われて不合格。
12ヶ月、つまり1年間不合格が続くと、どれだけ「頑張れ」と言われてもモチベーションは上がらない。
そんな女の子と一緒に練習を始めたのが3年前。
最初のレッスンは今でも覚えています。
挨拶をして、クラスのメンバーとコミュニケーションを取ろうと話をしていたときに、いきなり叩かれる。
しかも、かなり強めに。
上手くならないのに、親から続けなさいと行かされる。
つまらないし、コーチを信じれない。
たぶん、そんな思いがあったのではないかと思います。
「なんで叩いたの?」と優しく聞いても、いわゆる舐めた態度で返ってくる。
今までのコーチだったら、それで流していたかもしれない。
でも、中原コーチはそうはいかなかった。
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理由をちゃんと説明するまで聞く。
レッスンを止めてでも向き合う。
そして、やるときはしっかりやる。
その後は、真面目に、でも楽しく指導していく。
最初のテストでは合格させてあげることはできなかった。
でも、「何が原因で」「次の2ヶ月でどうすればいいか」を伝えて、目標を共有した。
その結果、2回目のテストで合格。
僕も彼女を信じ、彼女も僕を信じて続けていたからこそ結果が出た。
そこからは、辞めたいと言うこともなく、
バタフライを習得し、100m個人メドレーを完泳し、50mタイム級まで泳げるようになった。
本当に頑張った。すごいと思う。
そして、冒頭の「僕の趣味は水泳です」と言ってくれた男の子。
この子とは、委託先のスイミングスクールに来る前に出会っていました。
出会いは、楽泳スイミングのパーソナルレッスン。
25mクロールのテストが不合格続きで、「もう行きたくない」と言っている。
そんな相談をお父さんからいただいて、一緒に練習をしました。
楽泳スイミングのパーソナルレッスンでは、保護者の方も一緒に入水してもらっています。
理由はシンプルで、1回で劇的に変わることは少ないから。
だからこそ、家族でプールに行ったときに、同じように練習してほしい。
そのために、どんな意図でどんな練習をしているのかを、近くで見てもらう。
男の子が泳いでいる横で、お父さんに補助の仕方や意図を伝えながら練習しました。
その後、「25mクロール合格しました!」という嬉しい報告。
普通なら、ここで終わりです。
でも、そこからがまた面白い。
僕が委託先のスイミングスクールで指導しているときに、
「中原コーチですか?」と声をかけられました。
「えっ!?ここに通ってるの!?」
まさかの再会。
パーソナルレッスンから2年くらい経っていたと思います。
そこからスクールでも一緒に練習するようになり、今ではタイム級まで泳げるように。
そして、あのとき「もう行きたくない」と言っていた子が、
「僕の趣味は水泳です」
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と言ってくれるようになった。
最高じゃないですか。
水泳を通して、その人の人生に関わる。
このモットーを掲げているからこそ、起きた出来事だと思っています。
だからこそ、スイミングコーチは僕にとって天職なんだと思います。
これからも、たくさんの人の人生に関わっていきたい。
スイミングスクールを卒業したみんな、本当にありがとう。
みんなが笑顔で水泳を楽しめるようになったことが、コーチは何より嬉しいです。
水泳は、何歳になってもできる運動。
一度離れることがあっても、
運動やストレス発散、ダイエットなど、いろんな形でまた戻ってきてくれたら嬉しいです。
そして、これから始めることも、全力で楽しんでね。
またプールで会える日を、楽しみにしています。
笑顔で来て、笑顔で帰るスイミング
楽泳スイミング