進級テストは「誰のため」にあるのか?

先日、あるスイミングコーチの方と話をする機会がありました。
その中で、とても考えさせられる話を聞きました。

 


それは進級テストについての考え方。

そのコーチのクラスでは、2ヶ月間、子どもたちが本当によく頑張って練習していたそうです。
大きな欠席もなく、一人ひとりがコツコツと積み重ねてきた時間。

そして迎えた進級テスト。
結果は…ほとんどの子が合格ラインをクリア。
「すごいね!」
「ちゃんと頑張ったから上達したんだよ!」
そんな声をかけたくなる、素晴らしい結果だったそうです。

ところがその後、上司からこんな話があったといいます。
「一度に合格者を出しすぎないでほしい」
「クラス分けが難しくなるから、人数を調整してほしい」
という内容だったそうです。
そのコーチは、とても悩んだそうです。

もし事前にそういった方針が共有されていれば、
合格ラインぎりぎりの子に対して
「もう少し頑張ろう」という判断をする余地はあったかもしれない。

でも実際には、
子どもたちはしっかりと基準をクリアしていた。
だからこそ、
「合格」と伝えた。

それにも関わらず、後から“調整”という理由で結果を変えることに、
強い違和感を覚えたそうです。
泣いていました。よっぽど辛かったんでしょうね。


そんな話を聞いた後、考えました。
進級テストって、何のためにあるのか。

スクールの運営をスムーズにするため?
クラス編成を整えるため?
もちろん、それも大切な要素かもしれません。

でも本来は、
「2ヶ月頑張ったら、ここまでできるようになる」
「できた・できなかったを、しっかり知る」
そんな“成長の確認”と“次へのステップ”のためにあるものだと思います。
合格すれば、「頑張ってよかった!」と自信につながる。
不合格でも、「ここが足りなかったんだ」と納得できれば、次への意欲になる。
合格という結果だけがいいのではない。頑張ったてきた過程が大事なんです。

でももし、
大人の都合で結果が変わってしまったらどうでしょう。
頑張ってきた子どもたちはきっと、こう感じてしまうはずです。
「なんでダメだったんだろう」
「何がいけなかったのか分からない」

指導してきたコーチは、会社の方針で合格不合格が決まるなら、自分は何のために頑張るのか。
子どもが上手になるためにはどうしたらいいんだろうと自己研鑽もしなくなるはずです。

そこに“納得”がなければ、
努力と結果が結びつかなくなってしまいます。


そのコーチは、こう話してくれました。
「進級テストは、子どもたちのためにあるべきだと思うんです」
その言葉が、すごく印象に残っています。


僕はそのコーチに伝えました。
「間違ってないよ。ちゃんと子どものことを考えて、向き合って指導してほしい」と。

僕が進級テストで合格不合格という結果以上に大切にしているのは、
“できた理由”と“できなかった理由”を、子どもたち自身に伝えること。
結果には、必ず意味がある。

そしてその意味が、次の一歩につながっていく。
進級テストはゴールじゃない。通過点。1つのレッスンなんです。
1度立ち止まって、振り返る時間。

だからこそ、
その「結果」を曖昧にしないこと。
それが、指導者としての責任なんじゃないかなと感じています。


進級テストは、ただの通過点ではありません。
子どもたちが
「頑張れば変われる」
「努力はちゃんと報われる」
そう感じられる、大切な機会です。

だからこそこれからも、
“誰のためのテストなのか”を忘れずに、
一つひとつの結果と向き合っていきたいと思います。

過去、僕もスイミングスクールの責任者をしていたので、現場を知っています。

確かに、
多人数での指導だったり、コーチの人数が足りなかったりすると、
レッスンが難しくなるっていうのは分かります。
これは現場に立っていると、すごくリアルな問題。

ただ、それって本来は
スイミングスクール側が努力していくべき部分なんです。
コーチを育てることだったり、
指導の質を上げることだったり、
環境を整えることだったり。

そこに向き合っていくのが前提であって、
その努力をしないまま、
「人数を調整するために合格を減らす」
っていうのは、やっぱり違うんじゃないかなと感じます。


もちろん、例外はあります。
例えば、
人数が多すぎて安全面に不安がある場合。
これは本当に大事なことなので、
子どもたちの安全を守るための調整は、必要な場面もあると思います。
でもそれもあくまで「安全のため」。
その前提にはやっぱり、
「スクールとしてどう改善していくか」という姿勢が必要だと思うんです。


そしてもう一つ。
進級テストって、本来すごくいい仕組みなんです。
合格すれば、自信になる。
不合格でも、次の目標が見える。
「じゃあ次の2ヶ月、ここを頑張ろうね」って、
前に進むきっかけになる。

だから、正しく使えるのであれば、
進級テストはあった方がいい。
これは間違いないと思っています。


ただ、もしそのテストが
・子どもたちにとって納得できないものになっている
・結果の理由が分からない
・モチベーションにつながっていない
そういう使い方しかできないのであれば、
「本当に必要なのかな?」
って、一度立ち止まって考えてもいいのかもしれません。


じゃあ、楽泳スイミングスクールではどうしているのか。


楽泳スイミングスクールでは、少人数での指導を大切にしています。
そして、メインコーチ・サブコーチでしっかり情報共有をしています。
子どもたち一人ひとりの特徴や、今どこでつまずいているのか。
どんな声かけが合っているのか。
そういったことを共有しているので、
どのコーチが見ても、その子に合った練習ができる状態を作っています。


もちろん、コーチによって
・声のかけ方
・補助の仕方
・伝え方
は違っていいと思っています。

むしろ、その方がいい。
なぜか?それは、
一人のコーチの伝え方が合わない子もいるからです。
いろんな角度から伝えることで、
「あ、そういうことか!」って気づける瞬間が生まれる。
だから、複数のコーチで関わることって、すごく大事なんです。


そして、楽泳スイミングスクールでは
「進級基準」という形はとっていません。
級がないんです。

その代わりに大切にしているのが、
大きな目標です。
・水慣れ(呼吸・潜る・浮く)
・クロール
・背泳ぎ
・平泳ぎ
・バタフライ
この5つを「できるようになる」という軸で見ています。

一緒に働くコーチも、保護者様も共感してくれて通ってくれています。
肝心な子どもたちは、のびのび練習しています。


子どもたちは一人ひとり違います。
体の特徴も違えば、理解の仕方も違う。
だからこそ、
細かく区切られたテストに当てはめるよりも、
その子に合わせて練習を組み立てる方が、
結果的に成長につながると考えています。
例えるなら、公文式の水泳バージョンとでも言いましょうか笑


じゃあ楽泳スイミングスクールはただ練習しているだけなの?
いえいえ違います。
進級テストの代わりに、楽泳スイミングスクールでは
2ヶ月に一度「発表会」を行っています。

一人ひとり、名前を呼ばれて泳ぐ。ちょっと緊張してるかも。
ただ、やるぞ!という表情でみんな泳いでくれます。

この2ヶ月、どれだけ頑張ってきたのか。
どんなことができるようになったのか。
それを子ども自身が実感して、
保護者の方にも見ていただく場です。


合格・不合格はありません。
でも、
「前よりできるようになってる」
「こんなことできるようになったんだ」
という成長は、みんなが感じることができます。
そしてそれを、
コーチも保護者も一緒に練習している友達、みんなで褒める。


子どもたちにとっては、
「頑張ってよかった」という実感に。
保護者の方にとっては、
「こんなに成長したんだ」という安心に。


よく、
「進級テストや基準がなくて大丈夫ですか?」
と聞かれることがあります。
でも楽泳スイミングでは、
こういった考え方で指導をしているからこそ、
必ずしも必要ではないと考えています。


大切なのは、
「できた・できない」だけじゃなくて、
「どう成長しているか」。
そしてそれを、
子ども自身も、周りの大人も、ちゃんと感じられること。
そんな環境を、これからも作っていきたいなと思っています。


もし、

「合格・不合格だけで子どもを見るのではなく、成長の過程を大切にしてほしい」

「うちの子に合ったペースで、丁寧に見てもらいたい」

「できた・できなかっただけではなく、頑張ってきたことそのものを認めてもらえる環境で学ばせたい」

そんなふうに感じている方がいたら、楽泳スイミングスクールの考え方は合うかもしれません。

楽泳スイミングスクールでは、

ただ泳ぎを教えるだけではなく、

「水が怖くなくなった」
「呼吸が落ち着いてできるようになった」
「自分からやってみようと思えるようになった」

そんな一つひとつの変化も、成長として大切にしています。

もし、今のお子さんの習い事やスイミングについて

「このままでいいのかな」
「もう少し丁寧に見てもらえる場所はないかな」

と感じている方がいたら、ぜひ一度ご覧ください。

👉 https://www.team-rakuei.jp/171932.html

合う・合わないはあると思います。

でも、子どもの成長を結果だけでなく過程ごと大切にしたいと思っている方には、きっと楽泳スイミングスクールの考え方が伝わるんじゃないかなと思っています。