クロールで曲がるのはなぜ? まっすぐ泳ぐための理由と改善ポイント

こんにちは。楽泳スイミングの中原です。

「クロールを泳いでいると、気づいたら曲がってしまう…」

そんな悩みを持つ方から相談をいただくことは、本当に多いです。

まっすぐ泳げないのには、必ず理由があります。

そして、その多くは ちょっとした動きのクセ です。

この記事では、

・クロールが曲がる主な原因

・視線や入水位置の整え方

・陸上でできる改善練習

この3つを分かりやすくまとめました。

水泳が苦手な方に寄り添い続けて30年。

楽泳スイミングの指導の中で「実際に効果のあったポイント」を紹介します。


1.クロールが曲がってしまう主な原因

クロールがまっすぐ進まないときは、フォームに何かしらのクセがあります。

特に多いのは次の3つです。

視線が安定していない

頭が動くと、体も左右にぶれます。

手の入水位置が毎回違う

左右どちらかが内側・外側に入りやすいと蛇行します。

キックのリズムが安定しない

蹴り幅や強さの差が、体の軸を乱します。

まずはこの3つを確認するだけで、泳ぎが整いやすくなります。


2.視線が安定すると泳ぎが変わる

クロールでとても大切なのが 視線の位置 です。

視線が動くと、頭が動き、体全体がぶれやすくなります。

● 初心者と上級者で「見る場所」が違う

初心者 → 真下(プールの底)を見る

・視線が固定しやすい

・腰が浮き、水平姿勢が作りやすい

上級者 → 斜め前を見る

・水流を生みやすい

・体幹で姿勢を保てる人向け

初心者の方は 真下を見る ことだけでも姿勢が安定します。

「けのび」で作った姿勢を、そのままクロールにも活かしましょう。


3.入水位置は“肩の前”が基本

手の入水場所は、進む方向を決める大事なポイントです。

内側に入れば内側へ。

外側に入れば外側へ。

体は、手が示した方向へ素直に向いていきます。

入水には2つのパターンがあります。

● 肩の前

● 頭の前(手を組む位置)

初心者には 肩の前に入れる方法 が安定しやすくおすすめです。

理由は、

・軌道がまっすぐになりやすい

・姿勢のバランスを崩しにくい

からです。


4.呼吸のときに曲がる人が気をつけたい3つのこと

呼吸動作は姿勢が崩れやすく、曲がる原因になりやすい部分です。

次の3つを意識してみてください。

① 入水が内側に入らないようにする

呼吸したい気持ちが強くなるほど、手が内側に入りやすくなります。

肩の前の入水位置をキープしましょう。

② 体が回り始めてから呼吸する

早く呼吸しようとすると、前を向いて水を飲みやすくなります。

横を向くのは、手が太ももに押し出す動きに入ったあたり です。

③ 呼吸したら視線を真下に戻す

呼吸後に前を見ると、腰が沈み、抵抗が増えます。

呼吸が終わったら、必ず視線を元の位置に戻しましょう。


5.泳ぎながら直そうとしない

これは、とても大切な考え方です。

「陸上でできない動きは、水中ではできません。」

水中は不安定なので、意識しても体がすぐ崩れます。

まずは陸上で正しい動きを体に覚えさせてから、プールで泳ぐ方が効果的です。

● 陸上でできる改善練習

寝転がって回転

・体幹から回る感覚を身につける

・うつ伏せ⇄仰向けの繰り返し

鏡の前で手回し

・肩の前に入水する感覚を確認

・鏡を見ながらゆっくり回す

足踏み+手回し

・キックと手の連動性アップ

・歩くペースで足踏みしながら手を回す

地味ですが、どれも泳ぎが安定する大事な練習です。


まとめ

クロールが曲がってしまうのは「なんとなく」ではありません。

必ず原因があります。

・視線の動き

・入水のズレ

・キックの乱れ

・呼吸のタイミング

こうした小さなポイントを整えるだけで、泳ぎは驚くほど安定します。

まっすぐ泳げるようになると、クロールは一気に楽しくなります。

ぜひ今日のポイントを試してみてください。


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