水泳初心者が上達しない本当の理由|情報を減らすと泳ぎは変わります

 

 

 

「何を意識すればいいのか分からない。」

そんな悩みを抱えていませんか?

YouTubeを見て勉強する。
本を読む。
スイミングスクールのコーチに教えてもらう。
一緒に泳いでいる人からアドバイスをもらう。

今は、水泳に関する情報が本当にたくさんあります。

だからこそ、こんな声をレッスンでよく耳にします。

「YouTubeではこう言っていました。」
「別のコーチには違うことを言われました。」
「友達にはこう教わったんですが…。」

どれも間違いではありません。

でも、情報が増えれば増えるほど、頭の中がいっぱいになってしまい、体が動かなくなってしまうことがあります。

実は、昔の僕もそうでした。


「たくさん教えること」が良い指導だと思っていました

以前の僕は、細かい技術をたくさん伝えていました。

「肘はこう使って。」
「手はこの角度で。」
「ここで押して。」
「ここから加速して。」

一生懸命伝えれば伝えるほど、皆さんは上達すると思っていました。

でも現実は違いました。

教えれば教えるほど、迷ってしまう人が増えていったのです。

その理由を考えるために、僕は泳げない人の泳ぎを何度も真似してみました。

「なぜ進まないんだろう。」
「どこを変えたら楽に泳げるようになるんだろう。」

そんなことを何度も試しながら、レッスンを組み立ててきました。

そして、この2か月で一つの答えにたどり着きました。

僕は“僕の泳ぎ”を教えようとしていた。

僕の体だからできる動き。
僕だから感じられる感覚。

それをそのまま相手に伝えても、その人の体では同じようには動けません。

年齢も違う。
体格も違う。
柔軟性も違う。

だから、細かなフォームまで同じにする必要はないのです。


教えることを減らしたら、泳ぎが変わり始めた

そこで僕は、教え方を変えました。

細かなフォームではなく、

誰にでも共通する原理原則だけを伝える。

そこに集中するようにしました。

すると、不思議なくらい皆さんの泳ぎが変わり始めたのです。

クロールと背泳ぎは「ローリング」

クロールと背泳ぎでまず大切なのは、ローリングです。

体を左右へ自然に回しながら進むことで、無理なく前へ進めるようになります。

文章だけではイメージしづらいと思いますので、まずはこちらの動画をご覧ください。

上手に泳いでいる人は、体が水平のままではなく、左右へ自然に傾きながら泳いでいます。

これがローリングです。

でも、最初から泳ぎながら覚えようとすると難しくなります。

だからレッスンでは、気をつけの姿勢でローリングだけを意識したキック練習を行います。

まずは一つだけ。

その動きだけを体に覚えてもらいます。

バタフライは「うねり」

バタフライも同じです。

最初から腕の動きを覚える必要はありません。

まず覚えてほしいのは「うねり」です。

体全体で水に乗る感覚。

腰の位置を高く保ちながら、水の抵抗を少なくする感覚。

うねりだけを分解して練習します。

一つの動きに集中することで、体は少しずつ自然に覚えていきます。

一番大切なのは「水を感じること」

どの泳ぎにも共通して大切なのが、

水を感じる感覚です。

クロール・背泳ぎ・バタフライでは、
手のひらで水を感じること。

バタ足では、
足の甲で水を感じること。

平泳ぎでは、
足の裏で水を押す感覚を感じること。

フォームを覚える前に、まずは水と仲良くなること。

どこで水を感じるのか。

その感覚を育てることが、泳ぎの土台になります。

バタ足は「音」にも注目してみてください

レッスンでは、こんなことをよくお伝えしています。

「キックの音を聞いてみましょう。」

水をしっかり捉えたキックと、ただ力任せに蹴ったキックでは、音が違います。

「あ、今の音は気持ちよかった。」

そんな小さな気づきが、足の甲で水を感じられた感覚につながっていきます。

人は、目だけではなく、耳や体全体で感覚を覚えていきます。

だから僕は、「音」も大切な指導の一つとして伝えています。

※バタ足の音について詳しくは、こちらのnoteでも紹介しています。

 

フォームは人それぞれ。でも原理は同じ。

身長が違う。
腕の長さも違う。
筋力も違う。
柔軟性も違う。

だから、100人いれば100通りの泳ぎがあります。

でも、前へ進むための原理は変わりません。

ローリング。
うねり。
そして、水を感じること。

この土台は、誰にとっても共通です。

だから僕は、フォームを教え込むのではなく、その人自身が水を感じ、自分に合った泳ぎを見つけられるようなレッスンを心がけています。

情報が多すぎるときは、一つだけ意識してください

もし今、たくさんの情報で迷っているなら、今日は一つだけ意識してみてください。

クロールなら、
「手のひらで水を感じる。」

バタ足なら、
「足の甲で水を感じる。」

平泳ぎなら、
「足の裏で水を押す。」

それだけです。

今日は、肘の角度も、タイミングも、細かなフォームも忘れてください。

一つの感覚だけを大切にして泳いでみてください。

きっと、今までとは違う発見があるはずです。


まとめ

30年以上水泳を指導してきて、僕がたどり着いた答えがあります。

水泳は、難しく考えなくていい。

シンプルだからこそ、体は覚えてくれます。

感覚は、言葉だけでは伝わりません。

動きを分解し、何度も繰り返し、水の音や感触を一緒に確かめる。

その積み重ねが、「泳げた!」という喜びにつながると、僕はこの2か月で確信しました。

この記事を読み終えた今、ぜひ一つだけ試してみてください。

「もっと頑張ろう。」ではなく、

「今日は一つだけ感じてみよう。」

その積み重ねが、きっとあなたの泳ぎを変えてくれます。

「一人では感覚がつかめない…」そんな方へ

この記事を読んで、

「頭では分かったけれど、実際に水の感覚をつかむのは難しそう。」

そう感じた方もいるかもしれません。

そんなときは、一人で悩まなくて大丈夫です。

楽泳スイミングのパーソナルレッスンでは、一人ひとりの体の動きや感覚に合わせて、ローリングやうねり、水を感じるポイントを一緒に確認しながらレッスンを進めています。

「たくさん教わったけれど、結局何をすればいいのか分からない。」

そんな方にこそ、シンプルだからこそ伝わるレッスンを体験していただきたいと思っています。

水泳は、速く泳ぐことだけが目的ではありません。

「泳げた。」
「楽しかった。」
「また泳ぎたい。」

そんな笑顔が増えることが、僕にとって一番うれしいことです。

一緒に、水を感じる楽しさを見つけていきましょう。