夏になると海や川へ出かける機会が増えますが、それに比例して増えるのが水難事故です。
実は、水辺での事故の多くは「泳げる人」も巻き込まれていることをご存じでしょうか?
そしてもうひとつ意外な事実。
水に落ちたら、服や靴は“脱がない”のが正解だということ。
「服が重くて泳ぎにくそうだから脱がなきゃ」
と思っている方こそ、ぜひこの記事を読んでください。
今回は、Yahoo!ニュースから日本水難救済会のアドバイスと実際の体験談をもとに、着衣で水に落ちたときに命を守るための5つのポイントをわかりやすく解説します。
水に落ちた瞬間、服は水を含んで重くなります。だからこそ、「脱がなきゃ」と思ってしまいがち。でも、それは逆効果。
服の中に空気が入り、浮力を得られる
衣類と肌の間に温まった水が留まり、体温の低下を防げる
靴(特に運動靴やマリンシューズ)は浮力の補助に
水難救済会の遠山さんも「今は服や靴を脱がない方が安全とされています」と明言しています。
とくにサンダルは脱げやすく、子どもがそれを追いかけて溺れる事故も。かかとのあるマリンシューズがおすすめです。
着衣のまま泳ぐのは、想像以上に体力を使います。
無理に泳ごうとせず、まずは「浮くことを最優先」にしましょう。
あお向けになり、顔を水面に出す
手足をゆっくり引きつける → 開くを繰り返す
慌てず、ゆっくり動かして呼吸を保つ
この動作を続けるだけで、服を着ていても浮くことができます。
浮きながら声を出したり、手を振ったりして救助を待つのが大切です。
ペットボトルや浮くものがあれば、お腹に抱えて浮く。
シャツに空気を入れて、裾を閉じて空気を入れることでも浮きやすくなります。
実際に着衣水泳を体験した中原コーチの感想をご紹介します。
着衣水泳のイベントに参加しました。4種目泳げる状態で挑戦しましたが、「こんなにも泳ぎにくいのか!」と驚きました。
シャツをめくってお腹に空気をためると安心感がありましたし、ペットボトルを抱えるだけでもしっかり浮けました。
でも、ずっと浮いておくというのは泳げる人にとっても簡単ではないと実感しました。
普段は水着でしか泳がないので、服を着たままプールに入れるこうしたイベントはとても貴重だと思います。
実際の川や海では流れがある中で浮くことになるので、「練習しておかないと難しい」と強く感じました。
知っているかどうかで命に関わると思うと、本当に有意義な経験でした。
泳げる人でさえ驚く「服を着て浮く難しさ」。
だからこそ、練習や知識が命を守る手段になります。
海や川での水難事故は、想像もしない「ちょっとしたきっかけ」で起こります。
海に泳ぎに行ったとき、目の前に浮かぶ小さな島まで泳いで行こうとしたんです。
でも途中で手に海藻が絡まり、パニックになって水を飲んでしまいました。
すぐに落ち着けたけど、「どうしよう…」という気持ちでいっぱいになり、あと少しで溺れていたかもしれません。
泳げる人でも、「想定外の出来事」があると一瞬でパニックになります。
そしてその一瞬が、命の分かれ道になることも。
浮き輪やフロートも風で流されたり、ひっくり返るリスクがあります。遊び道具として使うのはOKですが、過信は禁物です。
「浮くのが難しい」と感じた方も多いかもしれません。
でも安心してください。ライフジャケットがあれば、誰でも浮けます。
水辺に近づくなら、ライフジャケットの着用は“命のベルト”です。
最近では軽くておしゃれなタイプも多く、子ども用のサイズも豊富。
1人1つ、マイジャケットを持っておくと安心です。
多くの学校やプールでは、「着衣水泳」はほとんど体験できません。
でも実際の事故は、服を着たまま起こるのです。
だからこそ、「服を着たまま水に入る」「浮いてみる」「呼吸を保つ」…そうした練習を通じて、いざというときの行動が自然にできるようになります。
私たち楽泳スイミングスクールでは、泳げない方や初心者向けに「水に慣れる」「呼吸をコントロールする」「浮いて安全を確保する」といったレッスンを行っています。
🔵 詳しくはこちら:楽泳スイミングスクール/パーソナルレッスン
✅ 服や靴は脱がない(浮力+体温保持)
✅ 泳がず、まずは「浮く」
✅ イカ泳ぎで呼吸を確保
✅ 浮き輪やサンダル、アクセサリーは過信・油断NG
✅ ライフジャケットは必ず着用!
命を守るには、「知っているかどうか」「経験しているかどうか」が決定的に違います。
この夏、あなたとご家族の命を守る準備として、ぜひ一歩踏み出してみてください。
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